弱さは、道になる|身体との対話から見えてきたもの-#004

毎週日曜更新の舞心コラム-#004のメッセージは「心と身体がうまく噛み合わない。それは弱さですか?」
毎週日曜更新の舞心コラム-#004

幼い頃から身体は弱い方でした。
小学校低学年・・・遠足の集合写真、ひとりだけぐったり写ってるものありました。
幸いなことに、「いつまで寝てるの、起きなさい」と怒られたことがないせいか、あまり気に留めたことはありませんでした。
ただ、学年があがるにつれて、みんなのペースについていくのがしんどいなぁと感じるようになりました。
そんなこともあって、自然と周りに合わせることよりも、むしろ違う選択をするようになっていきました。
そのせいか、「桃子は宇宙人だから」と言われることもありました。
無理が効かないため、優先的にやりたいことをして、そのほかのことを諦めることが多かったです。

振り返ると、私にとって身体の不調はマイナスなことでしたが、気づきを与えてくれる、成長に欠かせないプラスのことでもありました。
この体力のない子ちゃんが、まさかダンスの道を歩むことになるなんて……自分ですら信じられないことですし。
ですが、それは必然だったように思えます。

心では動きたい、表現したいと思っているのに、身体がついてこない。
そのズレに、ずっと葛藤しながら、技術を高めることで埋め合わせようと必死でした。

踊りを始めたのが遅かったため、舞踊の先生方はもちろんですが、仲間こそが先生と、みんなからしっかり学ぼうと、仲間にアドバイスを求めたりもしました。
また、小柄で体力もなく、技術もないからこそ、幼い頃から踊っている仲間、体力がありダイナミックな表現ができる仲間たちの足を引っ張らないように、また見劣りせずに互角にステージに立つために、どうすれば表現力を高められるかを考えました。
心と身体の葛藤やギャップを埋め、縮めるために、日常生活さえままならず踊れない時期も、やめるという選択肢は頭にはなく、心と身体に向き合い、対話しながら、踊りと向き合ってきました。

阪神淡路大震災や911のテロをきっかけに、「祈りの舞」と称して活動するようになったのですが……。
この身体だったからこそ、舞心体操をつくり、即興で踊るスタイルや「祈りの舞」という、私自身の道を極める方向へ進むことになったのだと思います。

生きることは哲学だといいますが、私は言葉・思考だけでなく、身体で哲学をしてきたのだと思います。

簡単に言うと、10代の頃から演劇を経験し、モダンダンス出身で、基礎トレーニングとしてバレエをやってきました。
すっかり忘れてしまいましたが、舞踊記譜法なども学んだことがあるほどです。

とはいえ、教科書やメソッドとして誰かから教わったものではなく、半世紀以上、自分のこの身体と対話しながら、ひとつずつ掴んできた、とても大切な感覚が確かにあります。
レッスン中、できるだけ言葉にしていこうとは思っていますが、言葉ではうまく説明できないものがたくさん詰まっています。
ぜひ、受け取ってほしいです。

そんな経験をしてきたからこそ、伝えたいことがあります。
もし今、心と身体がうまく噛み合わない感覚を抱えている方がいたら、それは弱さではなく、あなたならではの人生が始まる、扉の入り口なのかもしれません。

少しでも心に触れるものがあれば。
レッスンの詳細は下記からご覧いただけます。
[舞心レッスンメニュー]

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