2026年9月21日~27日は、京都・上賀茂神社、韓国・安東タラチュム公園、そして奈良・大安寺と、日韓の古都を巡る怒涛の一週間でした。
さまざまな場所で、素敵な出会いに恵まれた、本当に濃密で素晴らしい一週間。
まずは、そのスタートとなった上賀茂神社での奉納演奏から。
■上賀茂神社『音の遭ふひ~Aoi』
9月21日~22日は、京都・上賀茂神社にて『音の遭ふひ~Aoi』。
【出演アーティスト】
石田 多朗|Ishida Taro 作曲家・Keyboard・Voice
山内 彩|Yamauchi Aya 箏・三弦
渥美 幸裕|Atsumi Yukihiro Guitar・作曲家
井原 季子|Ihara Tokiko 鳳笙
髙木 了慧|Takagi Ryoue 作曲家・篳篥
出口 煌玲|Deguchi Khorey 龍笛・作曲家
KND|電子音楽家
21日はリハーサルとゲネプロ、22日が本番でした。
事前には一度、ZOOMミーティングを行い、オンラインで資料のやり取りもしていましたが、全員が直接顔を合わせるのは21日が初めて。
楽曲は、古典雅楽、地歌箏曲、そして石田多朗さん、渥美幸裕さんによる、雅楽や地歌の要素を取り込んだ現代の楽曲で構成されました。
奉納演奏全体のコンセプトや各楽曲の世界観、方向性を共有しながら、本番へ。
雅楽チームの3名とは、これまでも度々ご一緒してきました。
また、篳篥の髙木了慧さんは、私が主宰する「音楽舎まほら」のメンバーでもあります。
そういう意味では、今回のプロジェクトに「音楽舎まほら」が合流したような面もありました。
そして本番。
私自身の演奏には、至らぬところも多々ありましたが、それを超えて確かに「マジック」が起きたように感じました。
楽曲を提供された石田さん、渥美さん、そして地歌箏曲の山内彩さん。
それぞれが、合わせたり、ずらしたり、離れたりしながら音を交わしていく。
決められたものを正確に合わせるというよりも、その場で互いの音を感じながら、一つの世界が立ち上がっていくような時間でした。
終演後には、「奇跡のメンバーだった」と感じられたという言葉もいただきました。
こうして出演者を改めて並べてみると、本当に不思議で、そして必然的な出会いだったのかもしれないと思います。
《出演者の皆さん》
●石田多朗さんは、2014年より雅楽を用いた作品制作を開始し、日本を代表する雅楽奏者と継続的に創作活動を行っている作曲家です。
真田広之氏主演の『SHOGUN』では総合アレンジャーを担当され、エミー賞、グラミー賞にもノミネートされるなど、国内外で注目を集めています。
今回の奉納演奏では、日本古来の神々の宴、そしてアニミズム的な世界観を主導されました。
●山内彩さんは、日本の伝統音楽を現代にアップデートするプロジェクト「邦楽二.〇」に参加し、古典を基盤とした新たな日本の音楽表現に取り組まれています。
2025年には、葵祭の第67代斎王代に選ばれました。
声、箏の音、そして間合い。その一つひとつの美しさと存在感が印象的でした。
●渥美幸裕さんは、日本の伝統音楽を現代の感性で更新し、世界と次世代へつなぐプロジェクト「邦楽二.〇」を主宰。
「呼吸の間合い」を探究し、独自の演奏スタイル「Japanese Guitar」を開発されています。
寺社や自然と響き合う新たな日本音楽を追求されており、今回も息をのむような美しい楽曲を提供されました。
●井原季子さんは、古より紡がれてきた日本の精神性と、世界に普く響く音をたずね、自然と祈りと音のはざまを歩み続けています。
麿赤兒×フランソワ・シェニョーによる舞台『秘儀-GOLD SHOWER』への出演など、国内外で幅広く創作活動を行われています。
上賀茂神社の夜に響く、凛とした笙の音がとても印象的でした。
●髙木了慧さんは、作曲家として『ファイナルファンタジー』『バイオハザード ゼロ』『NHK時代劇 鞍馬天狗』など、映画・TV・ゲーム・宗教音楽等、幅広い分野で作品を手掛けられています。
また雅楽演奏家としても、欧州、アジア、北米など、世界各地の音楽フェスティバルや公演、TV、ラジオ等に出演されています。
繊細な動きの中にある旋律、その絶妙な演奏が心に残ります。
●KNDさんは、京都アンダーグラウンドシーンを代表するバンドSOFTをはじめ、数多くのプロジェクトにキーマンとして参加。
サウンドエンジニアとしても、多くの作品やイベントに携わられています。
今回は、音量バランスの扱いが難しい和楽器、雅楽器、電子楽器などを見事にミックスし、京都の自然に溶け合うようなサウンドに仕上げてくださいました。
●そして、私、出口煌玲。
雅楽演奏家と異分野の演奏家によるコラボレーションユニット「音楽舎まほら」などのプロジェクトを主宰し、ソリスト・音楽監督として、ヨーロッパやアジア各国で、世界の伝統音楽、現代音楽、演劇、舞踏など、さまざまな分野で国境を越えた創作活動を行っています。
今回も、自分自身のスタイルをほぼそのまま持ち込んで参加しながら、音楽全体に貢献できたことを、とても幸せに感じています。
こうして一人ひとりを改めて振り返ってみると、本当に奇跡的な取り合わせだったのだな、と改めて思います。
この素晴らしい機会をプロデュースしてくださった琴川夕星さん、そしてスタッフとして参加してくださった同志の皆さま、本当にお世話になりました。
そして、ご来場くださった皆さま。
ありがとうございました️
ここから始まった怒涛の一週間。
この後、韓国・安東、そして奈良へと続いていきます。
写真はセッティング&リハの模様。




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